スタッフブログ

2016.04.27

桜の森の満開の下

こんにちは、柿本です!

 

ちょっと前の話になってしまいますが、

皆さまは桜を見に行きましたか?

今年は4月の1週目~2週目がピークでしたね。

去年に続き、今年も散歩がてら見てきました。

(去年のブログはこちら→ 桜の魅力

1歳3ヶ月の娘と、とぼとぼ。

 

桜って本当に不思議な魅力がありますよね。

去年はチェーホフの『桜の園』を紹介しましたが、

今年は、坂口安吾を!!

戦前、戦後あたりに活躍した日本を代表する作家です。

『堕落論』で有名な安吾ですが・・・

桜にまつわる作品を書いてます。

 

『桜の森の満開の下』

 

安吾作品でベストな1作です。

ドロドロ感・・・半端じゃないですが。

 

誰もが恐れる残酷な山賊。

旅人たちは身ぐるみを剥がされ、

気に入った女は全て女房にしてしまう。

しかしそんな山賊も桜の森の満開の下を通るときだけ、

その恐ろしさのあまり気が狂ってしまう。

 

そんな山賊が出会った美しく妖艶な女性。

その女性は、山賊の7人いた女房たちを

殺せと命じます。女中用に1人を残し。

まぁそこからドロドロ・・・ドロドロ・・・

生首は出て来るわ・・・その生首で遊ぶは・・・

 

恐ろしくも魅力的な小説です。

 

坂口安吾もチェーホフに影響を受けたそうですね。

なんとなく分かる気がします。

孤独感、疎外感、虚無感といったテーマのなか、

人間の本質をぐりぐりと抉ってきます。

正直なところ、解釈が難しい作家ではありますが。

 

☆過去の読書ブログはこちら↓↓

かぜの科学/ 大型書店へ/ 本屋大賞!

運送会社の小説『空飛ぶタイヤ』/ 花咲舞が黙ってない!

核について考えよう/ ストロベリーナイト

12歳の宇宙物理学者/ 『紙の月』 角田光代

『極北』 マーセル・セロー著

半沢直樹、最新作 『銀翼のイカロス』

半沢直樹、再び。『ロスジェネの逆襲』

神田古書店街 / 古本屋さん / インフェルノ ~地獄~

倍返しだ!半沢直樹原作本 / 百田尚樹とオオスズメバチ