こんにちは、柿本です!
ちょっと前の話になってしまいますが、
皆さまは桜を見に行きましたか?
今年は4月の1週目~2週目がピークでしたね。
去年に続き、今年も散歩がてら見てきました。
(去年のブログはこちら→ 桜の魅力 )
1歳3ヶ月の娘と、とぼとぼ。
桜って本当に不思議な魅力がありますよね。
去年はチェーホフの『桜の園』を紹介しましたが、
今年は、坂口安吾を!!
戦前、戦後あたりに活躍した日本を代表する作家です。
『堕落論』で有名な安吾ですが・・・
桜にまつわる作品を書いてます。
『桜の森の満開の下』
安吾作品でベストな1作です。
ドロドロ感・・・半端じゃないですが。
誰もが恐れる残酷な山賊。
旅人たちは身ぐるみを剥がされ、
気に入った女は全て女房にしてしまう。
しかしそんな山賊も桜の森の満開の下を通るときだけ、
その恐ろしさのあまり気が狂ってしまう。
そんな山賊が出会った美しく妖艶な女性。
その女性は、山賊の7人いた女房たちを
殺せと命じます。女中用に1人を残し。
まぁそこからドロドロ・・・ドロドロ・・・
生首は出て来るわ・・・その生首で遊ぶは・・・
恐ろしくも魅力的な小説です。
坂口安吾もチェーホフに影響を受けたそうですね。
なんとなく分かる気がします。
孤独感、疎外感、虚無感といったテーマのなか、
人間の本質をぐりぐりと抉ってきます。
正直なところ、解釈が難しい作家ではありますが。
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