ども、柿本です。
いきなりですが、マルサスの『人口論』って聞いたことありますか?
すごいざっくり説明すると…
異性感の情欲は必ずあるから、人口は抑制しないと爆発的に増加し続けるけど、
それに対する生活資源(食糧だったり土地だったり)は同じように増えていきませんよー。
っていう考えです。(簡単すぎてごめんなさい。ほんとはもっと難しい理論です。)
まぁいろいろ批判もあるわけですが、ある一面、
そう、人口が爆発的に増加し続けているという面はどうやら正しいようです。
日本は少子化で騒がれていますが、世界的には強烈な違和感を覚えるくらい人口は増加し続けています。
詳しくは・・・ ウィキペディアの人口爆発を。
当然、これだけ人口が増え続けると、世界的な貧困など様々な問題を抱えてくるわけですよね。
極論を言うと、人口の過剰増加が人類を絶滅させる可能性だってあります。
ただ、人口増加を抑制するというのはどういうことなのか、とても悩ましい。
前置きが長くなりましたが、そんなことを踏まえつつ手に取った一冊!
ダン・ブラウン著 『インフェルノ』
ダン・ブラウンといえば、やはり『ダヴィンチ・コード』を思い出します。10年くらい前かな。
今回も同様に美術や文学・歴史のうんちくが散りばめられていて、読んでてワクワクする一冊。
ヴェッキオ宮殿へヴァザーリの絵画を観に行きたくなりますね(笑)
「探せ、されば見つからん」
ちなみにこの『インフェルノ』というタイトルは、ダンテの名著『神曲』の地獄篇を基にしているようです。
僕は古典文学も好きでけっこういろいろ読んでますが、
実はダンテの『神曲』、食わず嫌いでまだ読んでません。本は持ってますが。
だって、地獄とか煉獄とか天国とか言われてもね・・・ ねぇ・・・
でも今回これを機に読むって決めました!(なんでもすぐ影響される)
さてさて、その『インフェルノ』の登場人物たち。
主人公はお馴染み、宗教象徴学教授のロバート・ラングドン。
美人医師、シエナ・ブルックス。
世界保健機関の最高責任者、エリザベス・シンスキー。
謎の組織「大機構」総監。
そして、生物学者ベルトラン・ゾブリスト。
魅惑的な人物ばかり! ストーリーは謎解きの一面もあってワクワクドキドキ。
本屋さんで、ぜひ手に取ってみてください!
マルサス主義を発展し、過激な理論を持つゾブリストの考えは本当に間違いなのだろうか。
世界人口の過剰な増加の先にあるのは果して地獄なのか。
深く深く考えさせられる一冊でした。
☆過去の読書ブログはこちら↓↓