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2015.02.10

12歳の宇宙物理学者

こんにちは、柿本です。

 

何だか仕事も私生活もバタバタしておりますが、

時間をみつけて相変わらず読書してます。

 

今回は 「教育」 について深く考えさせられた一冊です。

クリスティン・バーネット著 『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』

 

帯にも書いてある通り、彼女の息子は自閉症(アスペルガー症候群)を患っている天才児です。

自閉症という自分の世界に籠ってしまったジェイコブ君。

そんな彼をこちら側の世界に引き戻し、宇宙という壮大な世界に興味を持つきっかけを与えたのが、

本書の著者、そしてジェイコブ君の実の母親であるクリスティン・バーネットさんです。

 

教育の基本は「出来ないことを出来るようにすること」ですよね。

しかし自閉症を患う子どもは、当たり前のことが出来るようになりません。

自分で食事をする、字を書く、普通に会話をする・・・ などなど。

それでも専門家のセラピストたちは、出来ないことに注力を注ぎます。

 

そこに可能性を見出せずに困惑し、疲弊するクリスティンさん。

そんな彼女が選んだ道は…

愛する我が子をセラピストに任せるのではなく、自分で教育することでした。

彼女がまず行ったのは発想の転換、「彼が得意なことを伸ばそう!」 です。

その発想により天才児が誕生したわけですね。

(気になった方、詳しくは本書を手に取ってみてください)

 

これって… いろいろな教育の場面で活かせるのではないでしょうか。

僕自身、二児の父親として本当に、本当に考えさせられました。

(教育を語れるほど、父親としてちゃんと出来ていない気もしますが。笑)

 

 

この本を読んでいて、ふと思い出したことがあります。

宇宙物理学とは切っても切れない相対性理論。

それを論じたのはアルベルト・アインシュタインですね。

(ちなみにジェイコブ君は相対性理論も論破してみせると言ってるそうです…)

 

そのアインシュタインによると人生には二つの生き方があるそうです。

ひとつは、奇跡なんて全く起こらないと思って生きること。

そしてもうひとつは・・・   全てが奇跡であるかのように生きること。

 

“There are only two ways to live your life.One is as though nothing is a miracle.

The other is as though everything is a miracle.”    ― Albert Einstein

 

僕は後者を信じたいですね!

皆さまはどうでしょうか?

 

では、また。

 

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