こんにちは、柿本です。
ちょっと間が空いてしまいましたが、前回ブログの続きを。
半沢直樹シリーズの最新作 『銀翼のイカロス』 の感想です。
(まぁ最新と言っても… 発売したの8月ですが… )
銀行本店の次長に戻った半沢直樹は、巨大な敵と戦います!
巨額の負債を抱えた航空会社・帝国航空の再建を任された半沢。
明らかに旧体質な経営方針が原因で、繰り返す赤字。
半沢はその体質を変えれば、自主再建できると考えます。
そこに横やりを入れてきたのは、新たに政権を奪取した政党。
「帝国航空再生タスクフォース」なる組織を作って。
これ以上の詳しい話はネタバレになるのでやめときますが、
半沢が戦う相手は・・・ 政府です!
ん? あれ? 似たような話をどこかで…
そうです!
2009年民主党が政権を取った際の政策にありましたね!
「JAL再生タスクフォース」
あっという間に消えてしまった組織なのでお忘れの方も多いかもしれませんが…
もちろん、『銀翼のイカロス』はフィクションですし、団体名や会社名は現実とは異なります。
だから安易に比較してはいけないのでしょうが、JAL再生をモチーフにしてるのは間違いないですね。
政治資金のために建設会社と癒着をする政治家…
政治家に対して不正融資を行う銀行…
旧体質から抜け出せず、巨額な赤字を出しているのに呑気な経営者…
事実を調べもせず、国民へのパフォーマンスで動く政府…
それって「正しいこと」ではないですよね。
相手が誰であれ、
今回の半沢直樹も「正しいこと」を「正しい」と主張してます。
見事な生き様ですよね。
読書の秋。本を手にとってみてはいかがでしょうか。
池井戸潤氏の小説は文体のリズムも良いので、テンポ良く読めちゃうと思います!
ぜひぜひ。