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2014.12.04

強烈なピート香 ~ラフロイグ蒸留所~

こんにちは、柿本です。

 

久々にウイスキーのお話。

今回ご紹介するのはラフロイグ蒸留所。

僕が一番好きなシングルモルトです!

「ラフロイグ 10年 カスクストレングス」  ALC.55.7%

 

ラフロイグは、自然豊かなアイラ島(スコットランド)にある蒸留所です。

そのアイラ島で作られるウイスキーの最大の特徴は、強烈なピート香と潮の香り。

 

詳しいことは省きますが、

ウイスキーはその製造過程で、原料の麦芽を乾燥させます。

その乾燥するときに使用するのが、ピート(泥炭)です。

ピート(泥炭)とは・・・

「湿地や浅い沼に生える水生植物やコケ類が枯死・堆積して、ある程度分解し炭化作用を受けたもの」です。(goo辞書より引用)

 

まぁ要は、炭化された可燃性の泥です。

アイラ島の土地はこのピートを多く含んでおり、ウイスキー作りには欠かせないモノとなっています。

麦芽乾燥にピートを使用すると、独特のスモーキーフレーバーがつきます。

それが俗にいう「ピート香」

(ザ・マッカランのようにスムースな味わいが特徴の蒸留所では、石炭をメインで乾燥させています。多少ピートも使ってるようですが。)

 

アイラ島には現在8つの蒸留所が稼働していますが、どこも個性的なピート香が感じられますね。

ピート香、それもウイスキーの楽しみ方の一つ。

ちなみにアイラ島でも、ブナハーブン蒸留所のようにあまりピートを使用しないところもあります。

(ブナハーブンも美味しいですね~今度紹介します。)

 

竹鶴政孝氏がスコットランドでウイスキーの技術を学んできた際、

当初はこのピート香が日本人には受けいられらなかったそうですね。

 

ラフロイグはアイラ島の中でも特に強烈なピート香が感じられる一本です。

ヨードチンキや薬草の香りにも例えられるくらい。

この香り、苦手な人はたぶん一生飲めません(笑)

僕も第一印象は、「なにこれ? ウイスキー?」って思いました。

今ではすっかりそのフレーバーの虜になってしまいましたが・・・

 

アイラのもう一つの特徴は潮の香りです。

海に囲まれた土地だからでしょうか。

本当にほんのり海のような香りがするんですよね。

そのため、ラフロイグやボウモアは生牡蠣にかけて食べても、とっても美味!

もっとも・・・ 潮っぽさで言えば、同じアイラ島の蒸留所でも、

カリラやブナハーブンの方が強く感じるかもしれませんね。

 

また、ラフロイグは熟成樽にもこだわりを持っています。

それはバーボン樽のファーストフィルを使用するということ。

ラフロイグを一口含んだ瞬間、まずは強烈なスモーキーフレーバーを感じますが、

奥からバーボン樽特有の甘~い香りが広がってきます。

その甘い香りを感じられたら、もう虜になってしまいますね(笑)

(最近はPXカスクやトリプルウッドなど、別の樽で段階的に熟成させた物も限定発売しています)

 

ちなみに上に載せたカスクストレングスは、終売品です。 もう売ってません!

またまた手に入らないのを載せちゃってすいません(笑)

通常、ウイスキーはボトリングする前に加水してアルコール度数を40%~45%くらいまで落とすのですが、

これは加水せずにボトリングしたもの。アルコールも55.7%もあります。

もちろん、もちろん味も香りもより豊かでより強烈に!

至福の一杯。

 

もう一杯、先日飲んだラフロイグをご紹介。

ボトラーズ・メーカー  「WILSON&MORGAN ラフロイグ 12年」

素晴らしい! その一言です。

 

 

過去のウイスキーブログはこちら ↓↓↓

ウイスキー業界の光と影 ~軽井沢蒸留所~

魅惑のシェリー樽 ~グレンドロナック蒸留所~

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